朝、目が覚めた瞬間から夜中まで、仕事のタスクと予定でびちびちに編み込まれたスケジュールを、盲目的にこなしている。飛んできた球をただ打ち返すだけの日々。平日にこぼした仕事や、企画ものや原稿を書くなどの、頭と時間を使う仕事は土日を使って家で片づける。そうしてまた週が明ける。休みはあるが、休んではいない。
「仕事が早い」とよく言われる。生来の性格がせっかちであることと、やるべきことをやらずにたまっているのが嫌だからすぐにやっているだけだ。早く終わると次の仕事が入る。きりがない。フリーランスならありがたいのかもしれないが(フリーランスになったことがないので違うかもしれない)、会社員でこのやり方は損なのではないかと会社員生活30年近くになってようやく気付いた。だからといって今さら直せるかというと、難しい気がする。
近年、中小企業を中心に地方圏での人手不足が深刻化しているというが、うちもまさにその通りで、圧倒的に人手不足&人材不足なのだけれど、経営状態をみれば人を増やせる状況でもないのだろう。忙しいと考える余裕もなくなるのか、上層部の感覚もおかしくなってるので悪循環だと思うけど、時々営業と制作と工場でけんかしながらそれでも会社はなんとかまわっている。そんなものだろう。
休める時は頭と体をしっかり休めること。考えない時間を持つこと。自分の好きなことをしてリフレッシュすること。壊れないように自分で自分の身を守るしかない。