なんだかんだ言っても私が書き続けている理由

思うこと

2005年頃から10数年、私は全力でブログを書いていた。

家族のことや仕事のこと、友達とランチしたとか、旅行したとか、日々の暮らしを徒然なるままに書き連ねていただけだったけど、継続は力なりで、長年やってると「ファンです!」みたいな人が時々現れては、実際に会ってごはんに行ったりしていた。ブログがきっかけで今でも仲良くさせてもらっている人もいる。

当時、地元の「ブロガー」が20名近く集まって定期的に飲み会を開いたりもしていたが、私は自分をブロガーだとは思っていなかったし、そのテの集まりが死ぬほど苦手だったので、どれだけ誘われても断り続けていた。そもそも、そんな場で何の話をするのか。ブログを読んでくれている人は大切だが、書き手がつながる意味やメリットは感じていなかった。

そんなやや気難し屋さんの私は、mixiブームを経てSNSが主流となっても、まだしつこくブログを書き続けていた。…が、去年、書くのをやめてしまった。

ここ数年、仕事が鬼のように忙しかった。週1の更新が月1になり、3ヶ月に1度になり、ついに半年以上放置した。書けないことが苦痛になり大きなストレスとなり、契約していた有料レンタルサーバーを解除して、当時書いていたブログを閉鎖した。

その後、実は半年ほどの間、ひっそりとnoteを書いていた時期もある。これは自分的にちょっと趣向を変えて、素直な気持ちを綴る場にしたくて始めた試みだった。書くことで自分が自由になりたいと思ったのだ。結局のところ、私は書くことで救われていたから。

しかし、結論からいうと、noteは私には向いていなかった。
フォロワーを増やして「スキ」(いいね、みたいなもの)をもらうために頑張らないといけない感じが苦手だった。

書かれた文章は、記事やブログではなく「作品」と呼ばれ、書き手は「クリエーター」と呼ばれる。そこにも小さな違和感があった。書いて収益を得たい人やライターになりたい、小説家になりたいなど書くことを仕事にしたい人たちの熱量がすごい。圧倒的な文才に脱帽することもしばしばあった。noteにはすごい世界が広がっていた。だから否定するつもりは一切ない。面白いし、素晴らしい出会いはたくさんあるだろう。すでにSNSで認知度がある人や、特別なノウハウを持っていて販売したい人とか、自分のコンテンツを発信したい人には向いていると思うし、そういう人にこそ勧めたい。

でもどれにも当てはまらない私が何を書いても、1つの「スキ」もつかない日もあった。
それもそうだ、noteの会員登録数は500万人以上いるらしい(2022年時点)。私が書いたものでたくさん「スキ」が付く記事もあったが、何が響くのかよくわからないし、会員は明らかに年齢層が若そうなので、私の書く綾小路きみまろ的な中高年のボヤキみたいなものがここの世界で求められているとは到底思えなかった。

星の数ほど日々投稿される記事の中で読まれる記事を書くには、どれほどの努力とモチベーションの維持が必要か。アイドルを目指すくらいしんどい。
で、やめた。アカウントを削除したので、幻のnoteである。

そんなわけで、2023年夏、恥ずかしながらふたたびブログに戻ってまいりました。
いいねもスキもつかない、誰に見られても見られなくても気にならない、ゆるい世界。

再開したのには、いくつか理由があるのだけど、その話はまたいずれ。

時間があるときにぼちぼち更新していくので、よろしければ時々のぞいてみてくだされ。コメントの返信などはできないと思うので、当面は発信のみの一方通行でやっていきますがよろしくお願いします。