片道1時間半かけて、映画「おいハンサム!!」を観に行ってきた。「おいハンサム!!」は令和4年にシーズン1が、今春にシーズン2が放送された、吉田鋼太郎さん主演の深夜枠ドラマ。
私はこの独特のテンポと妙なリアリティがツボで、毎回ドラマを楽しみにしていた。ホームコメディであるものの、ナンセンス調でも人情喜劇でもないその絶妙なバランスが個人的に大好き。主人公、やや暑苦しいが憎めない父・伊藤源太郎と家族の日常が淡々と描かれている。
映画化の話を聞いたときはちょっと驚いた。これを映画にできるのか?と。でもその心配は杞憂だった。映画になってもそのスタンスは変わらず、派手な事件が起きるわけではなく、突然一家で海外旅行に行ったりするわけでもなく、特に三姉妹の仕事、恋愛などの悩みや幸せなど日常の細かなエピソードを次々に積み重ねて物語は進む。当然ドラマよりも登場人物は増えるし、次女と両親が京都に遠出したりもするが、伊藤家の日々がベースになっていたのがよかった。
共感ポイントが多すぎて、語り切れないほど。泣くような映画ではないと思うのだが、私は2度泣いた。
あと、おいしそうな料理も見どころ。家族っていいなと素直に思えたよき作品だった。