日曜日の夜10時、NHK BSのドラマ『団地のふたり』が面白かった。
小泉今日子さんと小林聡美さんが団地を舞台に繰り広げるほっこりドラマ。55歳シングル、団地の実家暮らしという幼馴染の暮らしが淡々と描かれる。
小泉今日子演じるノエチは、片道2時間かかる大学の非常勤講師。バツイチ出戻り。
小林聡美演じるなっちゃんは、元売れっ子イラストレーター。事実婚を解消して今は実家暮らし。
欲にまみれた20代、30代を経て疲れ切った40代を超え、どことなく諦観を覚え始めた50代のリアルな姿に感動すら覚えた。
二人とも子育てを経験していない。親の介護も覚悟はしているがまだわずかに猶予がある。精神的に自由な50代という点では私も同じだ。
私自身、これから先どうなるかはわからないが、歳をとったら気の置けない人と、ちょうどいい距離で、依存するのではなく、困ったときにお互いなんとなく助け合いながら、楽しさや笑いを共有できる暮らしが理想だったりする。
このドラマで描かれる、55歳の幼馴染がつるむ、ほどよい距離感と温度は私の理想形だ。
全10回らしいのでこれからどんな出来事が起こるのか起こらないのか、楽しみにしたい。