虎に翼

日々

朝ドラ『虎に翼』が最終回を迎えた。

前半はめちゃくちゃ面白いと思って観てたのだけど、ある程度ゴールが見えると失速するなあというのが正直な感想。

前半は、勝気なとらちゃんが、挫折しながらも我が道を突き進む、不器用なまっすぐさ、ひたむきさがまぶしくて痛快だった。後半は原爆裁判や同性愛、民族差別、尊属殺人、事実婚といろいろ風呂敷広げすぎた感が否めない。

歳をとって家族が増えても役者が同じくらいの年齢で、親子?え?これ誰??みたいになってきたのも残念。最終話は突然の老けメイクでコント感がすごかった。

とはいえ、毎日たのしみにしてたのでちょっと寂しい。
女性の社会進出の難しさや、女性と仕事をめぐる問題には共感しまくったし、こういう先輩方がいてくれたからこそ、私も今こうして仕事ができているのだとあらためて気づかされたから。

私が社会人になって30年近く経つが、入社当時と社会の状況はかなり変わった。
当時、女性社員の仕事は、コピー取りとお茶くみがメイン。私も朝から晩まで、お茶を出して灰皿を片付けていた時期がある。

今でこそ前に出て仕事をするが、それでも「女性は男性を支える立場にいるのがよい」という呪縛もまだどこかに残っている気がしないでもない。特にこの田舎では、自分は裏方に徹し、大事な場面は男性社員を前面に出した方がうまくいく場合も多い。それを悔しいと思わず「まあ、仕方ないよね」と諦めてしまうこともある。

そういうのは私たちが最後の年代かもしれない。今の20代の子を見ると、かなり健全だ。いい時代になったと思う。その分、負担も大きくてしんどいことも増えたのだろうけど。

さて、明日からの『おむすび』。
どんなドラマになるのか、楽しみ!