インナーチャイルドカード

日々

先日、初めて「インナーチャイルドカード」のセッションを受けた。
そして思いがけず、気持ちが軽くなる体験をした。

私は占いやスピリチュアルなことが苦手だ。
信じないというよりも、そういうのに頼るのは自分らしくないと思ってきたし、他人の言うことよりも自分の力を無駄に信じている(笑)星占いを見ても「ふーん」で終わるタイプで、見えない力にはどこか構えてしまうところがある。

けれど、このインナーチャイルドカードは少し違っていた。
未来を予言したり、「あなたはこうすべきである」と告げたりするものではなく、自分の内側にある声を静かに映し出してくれる鏡のような存在だった。言うなれば、“自分の心との対話”を手助けしてくれるカードだ。

カードには一枚一枚、童話をモチーフにした意味が込められている。タロットカード(やったことないけど)にはなんか怖い絵が描かれてる印象だが、インナーチャイルドカードの絵はすごくかわいい。それだけで私のような人間には圧倒的にハードルが下がる。

「当たってる!」という感覚ではなく、むしろ「ふむふむ、なるほどね」と自分の中を覗き込むような時間。静かで、でも確かに心が動く、不思議な体験だった。カウンセリングに似ていると思った。自分の内側からひも解いていく感じ。

体験していくつかの気づきがあった。

まず、今の状況がなぜ起こっているのかが見えてきた。
最近、どうして自分を苦しめるような出来事ばかり起きるのかとモヤモヤしていたのだけれど、カードを前に話しているうちに、自分の口から「そうか、私はこう感じていたんだ」と原因を知らず知らずに語っていた。まるで、心の奥の自分が小さな声で答えてくれたみたいに。

次に、自分の本音に向き合えた。
「私が本当に求めていたものって何だっけ?」と気がつき思わずハッとした。ずっと心の奥にしまいこんでいた本音が、ようやく日の光を浴びた瞬間だったのかもしれない。

そして、凝り固まった考え方からすこし解放された。
「こうあるべき」「自分がしっかりしなくては」という呪縛に、自分で自分を縛りつけていたことに気づいた。いつも周囲への配慮を優先し、自分の気持ちを後回しにしていた。でも本当は、それが一番自分を傷つけていたんだと思う。感情に蓋をして心を守っていたことは、同時に自分をないがしろにしていたということでもある。最近のイライラや落ち込みは、そのサインだったのかもしれない。

爆発する前に、ちゃんと気持ちをデトックスすることって大事なんだなあ。終わったあとは、肩の力がふっと抜けて、心が軽くなっていた。

インナーチャイルドカードは心に静かに寄り添ってくれる、不思議な鏡のような存在だった。半年後か1年後か、機会があればやってみたいと思う。また新しい自分を発見できるかもしれない。