それぞれの幸運

日々

今朝、突然我が家の観葉植物の根元に、謎のキノコが出現した。

まばゆい黄色。美輪明宏の髪の毛くらいの黄色。昨日まで何もなかったところに突然ニョキッと現れたものだから、びっくりして、最初はおもちゃかと思ったほどだ。
数時間後に見てみると、朝よりもでかくなっていて、その急成長ぶりにさらにびっくり。なんじゃこりゃ?

こういう時に便利なのが、Googleレンズ。iPhoneのカメラを向け検索してみると、一瞬にしてこれが「コガネキヌカラカサタケ(黄金絹唐傘茸)」なるものだと判明した。(なんて便利な世の中だ!)

コガネキヌカラカサタケは、「幸運のキノコ」とか「お釈迦様のキノコ」と呼ばれていて、縁起が良いとされているものらしい。

熱帯性で本州では自生しておらず、熱帯地方から持ち込まれた腐葉土に混ざった菌からたまたま発生することがあるとのこと。寿命は発生してから枯れるまで1日~3日ととても短く、気づかれないことが多いので「見つけたら幸運♪」ってことのよう。まあ、ビジュアル的にも派手だし、確かに幸運感はある。ついでに金運アップしそうでもある(そんな情報はどこにもないが。)

ちなみに、毒性の有無についてはよくわからない。食べたという人のブログも見つけたが、おすすめはできないし、まずそんな挑戦をする意味はないと思われる。

さて、この突然の吉報に、当然のことながら我が家は沸き立ち、写真を撮りまくる母。これが幸運のキノコであり縁起ものであることなど、私がGoogle先生で得た知識をドヤ顔で披露すると、これまで信仰心のかけらもなかった母が「これからいいことが起こる!!」と予言者に変貌し、「よく見れば神々しい」とスピリチュアルぽくなり、「このキノコを一番最初に見つけたのは私だ。」と手柄を吹聴しはじめた。

母に、どんな幸運が起こりそうなの?と尋ねると「腰痛が治る」との回答。その後「歯が治る」を追加。病院に行け。
父は「小遣いが増える」と母へのメッセージをキノコに託し、私は更年期のもろもろの不調が終わることをキノコに願っている。この小さなキノコにそれだけの力があるとも思えないが、どうせなら信じてみよう。