新居浜市にある、愛媛県総合科学博物館へ行った。
以前からその存在は知っていたが、行くのは初めて。1994年開館らしいので、なんと30年もやっているのだ。知らんかった。
これが予想以上に面白くて。これまでの人生、科学・生物・物理・数学といった、いわゆる理系の学問を全力で避けて生きてきたことを激しく後悔した。小学校高学年から中学生くらいで、この分野に興味を持っていたら、私の人生もずいぶん違うものになっただろう。
初・愛媛県総合科学博物館で、小学生たちに混ざり、プラネタリウムを見たり、宇宙の仕組みを知ったり、恐竜をみたりして、いちいち驚き、感動する50歳。何歳になっても学ぶことは楽しい。(というか、そもそも知らなさ過ぎた)子ども連れファミリー層に人気の高いスポットではあるけれど、たぶん大人の方が楽しめる。
「宇宙の広さに比べれば、自分たちの悩みなんてちっぽけなもの」とはよく聞くし、まあそうだよなと思いつつも、イマイチ実感がなかったのだが、これが腑に落ちたのなんの。
地球が所属する太陽系が誕生したのは今からおよそ50億年前。天の川銀河は端から端まで10万光年。
宇宙は果てしなく広い。光で数百億年進んでも宇宙の果てには辿り着けない。地球はどのようにしてできたのか、また生命はどのようにして誕生し、進化してきたのか。宇宙を知ることは、私たちの人類の起源を知ることに通じ、視野を広げることにつながる。
仕事が忙しいとか、納期がどうとか、だれだれにこんなことを言われたとか、日々のイライラポイントが、ほんとしょうもないと思えてものすごく気が楽になった。なんて単純な私。知識としての学びもさることながら、宇宙の仕組みを知ることで、人間がいかにちっぽけなものであるかを思い知ったことも大きな収穫。
悩みがある時は、星空を眺めて壮大な宇宙を思い出してみようと思う。学び多きいい一日だった。