父の日にらくらくホンを贈る

日々

あまりに月日の流れるスピードが速く、気がつけば6月も半ばになっている。恐ろしい。

この数週間、私は人間関係のトラブルに疲労困憊していた。
どちらかというと他人のことは気にしない方だが、自分の身に降りかかってくるとそうのんきでもいられない。

人が何に腹を立てるか、その人の怒りポイント、地雷はどこにあるのか?はまさに人それぞれで、
その人が普通と思っている基準と、自分の基準は違うと認識しておくことが大切なのだと思う。

自分を守ろうと思う。自分がつぶれないことが最優先だ。

人は人だと一線を引くこと。
違和感に過剰反応せず、冷静に活かす力を持つこと。

一件落着とまではいかないが、この夏を乗り切れば何とかなると信じたい。

そんな2025年6月15日父の日、
私は父のスマホを、思い切って二つ折りのケータイに機種変更した。
大枚をはたいて、まさかの「スマホ → ケータイ」への逆戻り。

80代の父がスマホに替えてから1年以上経ったけれど、どうしても操作に慣れず…。
電話が取れる確率は2割弱。もちろん、かけるなんて無理。
不器用な父はフリックもスワイプも、うまくできないのだ。

LINEもインターネットも使わないし、写真も撮らない。
電話しか使わないのに、その電話すらできない。
家族で話し合った末、「じゃあ、もうケータイでいいんじゃない?」という結論に至った。

そして、らくらくホンへ。
数年ぶりに手にした二つ折りのケータイである。なんか、懐かしい!!

さっそく帰宅後に、電話に出る練習、かける練習をしてみたのだけれど…。
意外にも、うまくいかない。

なぜだ。

理由は、
「二つ折りを開けない」のである。

スマホの感覚がまだ抜けない父は、携帯の背面液晶を必死にタップしていた。

ちがう、そうじゃない。