両親の知り合いから、毎年大量のりんごが届く。今年もりんごシーズン到来。今回は、この辺ではあまり手に入らない「紅玉」がたくさん入っていた。お菓子を作るには、酸味の強い紅玉がぴったり。本当にありがたい。早速、タルトタタンに挑戦した。
タルトタタンは「失敗から生まれたケーキ」といわれている。失敗エピソードは諸説あるが(調べてたらいろんなパターンの失敗があったが、どれが本当の失敗かは不明)、とにかく、失敗したケーキをリカバリーしようとしたら、偶然にもめちゃおいしいケーキが出来上がってしまった、というやつ。
失敗から生まれたケーキなので、失敗することはないだろうと思ってたら・・・甘かった。簡単なようで案外難しいので、ナメたらいかんぜよ。
使った紅玉はなんと10個!皮と芯を取って1.5キロもの大量のりんごを使うという、失敗が許されない状況!砂糖とバターでキャラメリゼすること30分。手が痛い。
型にぎっしりと敷き詰める、ぎゅーぎゅーに敷き詰めたけど、この並べ方が正解かどうかは不明。どのレシピにも「隙間がないように」と書かれていた。
その上からタルト生地をオン。このタルト生地は2時間ほど前に作って、冷蔵庫で冷やしていたもの。これを180度のオーブンで1時間ほど焼く。
焼いてる途中りんごの水分が飛び散って、オーブン内はキャラメルでえらいことになっていた。しかも、タルト生地が・・・?これ合ってる?生地が縮んでなにやらベレー帽みたいにちょこんと乗ってるだけなんだけど。
焼き上がったあとは、すぐ食べず冷蔵庫で一晩冷やせと書いている。とりあえず型に入れた状態で冷蔵庫に入れておく。すると、だんだんと落ち着き、カサが減り、タルト生地がしんなりしてとりんごと一体化していった。
翌日、型をひっくり返して取り出す。
おおおおお!!これぞタルトタタン!!
切ったら・・・
崩壊した!!
切れば切るほど、崩れていく。あの形は、型がキープしてくれていたらしく、私のタルトタタンは時間が経つごとに激しく崩壊していった。・・・なぜかしら。キャラメリゼが足りなかったのかも。
味は美味しかったですよ。りんごのおいしさがギュギュッと詰まってて、これは本当に絶品だった。食べにくかったけどね。